谷博之国会活動


2003年7月23日 ロシアのNGO、サハリン環境ウオッチ代表リシツィン氏面談


リシツィン氏から、現在特に懸念される5つの問題について、何が問題か、また対策としてどのようなことが考えられるか、というお話がありました。

1) 港湾建設にともない排出される土砂等のアニワ湾の中央部への投棄 ・ アニワ湾の現状:サケやオオズワイガニが生息。サハリン全体のサケの漁獲量の約25%。またオオズワイガニは、成体になるまでアニワ湾で生息し、その後オホーツク海の南の方まで散ってゆく。とても漁業資源が豊かな湾である。 ・ 港湾建設の伴い出される土砂、約100万トンがアニワ湾の中央部に投棄されることが計画されている。 ・ アニワ湾への土砂投棄については、サハリン魚類資源保護再生産漁業規制局(SAKHALINRYBVOD)や他の漁業団体が反対している。 ・ 代替案として、浅い海域のアニワ湾ではなく、オホーツク海の深さ1000mで漁業資源が少ない海域に少しずつ投棄するよう提案している。

2) 石油輸送タンカーの航路 ・ SEICのEIAによると第2期工事終了後全てのタンカーは宗谷海峡を通過。宗谷海峡はもっとも航行が難しい場所であり、毎年5〜6件の海難事故が発生している。 ・ SEICはタンカーの事故は船主の責任であるとし、必要な予防策、対応策を取っていない。 ・ サハリンUで契約している主要なタンカー会社のひとつに、ナホトカ事故を起こした船の企業である「プリスコ」が入っている。 ・ 対策として、宗谷海峡には特別な基地を設け、タグボートなどを設置し、必要な場合にはすぐに対応できるようにするべきである。これはアラスカでは既に行われており、可能であると考える。 ・ アラスカでは企業が責任をもつ地帯と船主が責任をもつ地帯が分けられており、特に沿岸部での事故には企業が責任をもつことになっている。

3) パイプラインの敷設について ・ 陸上パイプラインは、24の活断層を横断する計画である。またマグニチュード8〜9レベルの地震が起きる可能性のある地帯であるため、SEICが計画しているような埋設する方法は危険である。 ・ パイプラインには耐震性を備え、柔軟性をもたせる必要がある。実際にアラスカで使用されている地上への敷設が適切であると考える。 ・ アラスカでは2002年11月に大地震が起こったが、パイプラインが地震の動きに合わせて揺れたため、油漏れは起きなかった。 ・ またSEICの計画では1103の河川をパイプラインが横断することになっているが、川底を掘り起こす方法ではなく、橋桁をつくり建設する方法が適切である。

4) コククジラについて ・ 採餌海域を避ける方法で海底のパイプラインが敷設されるべきである。

本日お話した内容および日本政府やJBICにお願いしたい点について、1枚の紙を準備してきた。ぜひ谷議員に、我々の意見をサポートしていただきたいと思っている。


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