2005年4月20日 フリーター・ニート等若年者をめぐる雇用問題について
参考人:
東京大学社会科学研究所 玄田有史助教授
千房商事株式会社 中井政嗣代表取締役
162-参-経済・産業・雇用…-6号 2005年04月20日
○谷博之君 民主党・新緑風会の谷博之でございますが、時計の針がもう四時ごろになってまいりましたから、三点ほど先生方にお伺いしようと思っていました、時間の関係で、大変貴重なお話をいただいて大変勉強になりましたが、一点だけお伺いをしたいと思いますが。 特に、玄田参考人の方からいろいろお話がありましたように、そういうニートの状態にある人たちのやっぱり小さいときからの子育ての問題とか家庭におけるいろんな問題、それ非常に大きいというような話も聞きましたけれども、現実にそういう状況の中でニートとして八十五万人の若者がいると。しかもそれは、両親あるいは家庭で扶養しているというか、扶養されているとかいうことだと思うんですけれども。 いろんな原因がありますけれども、特にそういう問題で大変悩んでいる、今後どうしようかと思っている、そういうふうなお父さんやお母さん、家族の皆さん方に対して、具体的に特に両親が何をするべきか、何をしたらいいか、今後どういう対応をしていったらいいんだろうか、非常に皆さん、出先が見えなくて困っているというか大変悩んでいると思うんですけれども、何か一言そういう人たちに対するアドバイス、あるいはそういう一つの方向性を見いだすような事柄の発言があるとすれば具体的にどういうことがあるか、玄田参考人と中井参考人にお伺いしたいと思います。親に対してということです。
○参考人(中井政嗣君) 人間って、我々、従業員は特にそうなんですが、説得してもなかなか動きません、納得せんかったら。ですから、納得さすというのはこれは非常に難しいんですけれども、何て言ったらいいんですかね、ちょっともう一回、質問をもう一回ちょっと教えてください。
○谷博之君 そういう悩みを持っている、やむを得ずそのニートを扶養しているというか、おかしいですが、抱えている親に対して今アドバイスできることがあるとすれば、一言で言えばどういうふうなアドバイスができるか。いろんな原因がそういうところにあるということは説明でも何回か出てきています。
○参考人(中井政嗣君) ええ、ケース・バイ・ケースありますけれども、そうですね、僕は、いやまあ、いろんなケースがありますんで何とも言えないですけれども、ただ、親としてしっかりしなはれと言うことからなんですけどね。
○谷博之君 会長、いいですか。 聞き方がちょっと漠然とし過ぎたのかもしれませんけれども、例えば、小さい子供さんが学校にどうしても行けなくて不登校のような状態になっている家庭の親御さんも非常に悩み持っていますね。それに対しては、いろんなカウンセラーの人たちの話は、その子供さんたちのあくまで状況をしっかり見ながら、やっぱり子供さんが学校に行けるそういう状況をつくってやるべきだと、こういうふうなアドバイスをする人が非常に多いと思うんですけれども。 現実にニートという状態になっている人たちをそういう状況で家庭が抱えているということになれば、それは当然御本人の問題であるわけだけれども、やっぱりそれ以上に両親が悩んでいる、何していいかということ、非常にいわゆる出先が見えないでいるという、そういう状況が多いわけですよね。そういう悩んでいる両親に対して具体的に、もう少しそれを見守っていけばいいのか、あるいは何かいい方法のアドバイスをすることはあるんだろうか、こういうところなんですけれどもね。
○参考人(中井政嗣君) 私、専門家ではありませんのでよく分からないんですが、いつも私、子供に言うのは、やっぱり自分が何で働いているのか、あるいは子供に対してどうなってほしいのかということをもっと的確に、正直に、誠実に伝えることやというふうに思いますけれども。
○参考人(玄田有史君) 私は具体的にこう言います。是非、役場でもいいし、近くにハローワークがあったら行って、こういうふうに言ってくださいと。どうも、国とか市町村か知らないですけど、最近、若い人を支援する窓口ができたそうですねと、それはどこにあるんですかって聞いてくださいと。ジョブカフェとかヤングジョブスポット、ほとんどまだ認知が進んでいません。まずは相談に行くことです。子供のせいにしたり家庭だけで抱えても問題は解決しません。専門家のところに相談に行くべきです。そういう情報がまだ伝わっていません。できれば複数の相談窓口に行ってください。それは大事です。相性があります。 そして、できれば、もしインターネットが使えるのであれば、「育て上げ」ネットのような支援するNPOを探してください。子供が引きこもりであると思ったら、引きこもりの親の会を探してください。ただ、これ探せないときがあります。これは行政が悪いんです。さっき請負のちゃんと実態が分かっていないって松先生おっしゃいましたけど、今どういう若者を支援する、支援するNPOがあるのか、内閣府にも、多分厚生労働省にもリストは存在していません。大至急調べて、ここに相談に行けばこれぐらいのことをしてくれるんだという情報リストをだれもがただで入手できるようなものをつくるべきです。