谷ひろゆき 新春インターネツト映像インタビュー(CV-MiX社)http://www.cvmix.com/tani.ram

2003年1月22日 於:参議院会館

 

1.初当選以来人間的に変化したことは?

おととしの7月の参議院選挙で地方議員から国会議員の道を歩みはじめました。22年半くらい地方議員をやっておりまして、国会に来ましてから自分の生活の場、活動の場が地元の栃木県と東京の国会とのふたつになりました。生活が丁度半々くらいになってきますよね。そうすると特に地元の栃木県で自分の家族・事務所のスタッフの人達の存在が今まで以上に大きくなりまして、改めて一言で言うならば迷惑かけているなお世話になっているなとそういう感じがしまして、身近な人達の存在と感謝を感じています。

もう一点は22年余地方議員をやっていましたので、周りの人達に対してということから、国政の場で自分の国の政治や経済や社会の問題を論ずるという立場になって責任が大きいわけです。ですから自分で信念というか自分の政策をしっかり持たなければいけないということで、今まで以上に自分で言うのもおかしいのですが、自信を持ってみんなの前で堂々と発言しようという、どちらかというと庶民派と自分でも自認しているのですが、庶民派の議員ですが時には皆さん方にほんとうの腹の底から訴えたいことをしっかり言えるような人間になりつつあると自分では考えているのですけれども。

 

2.自分を動物に例えると?

人間を動物に例えるという動物占いがありますが私はたぬきなんですよね。たぬきにも色んなたぬきがありまして出来るだけ社交的なたぬきになろうと考えています。たぬきは人をだますと言われていますが逆に人にだまされやすいたぬきであっても良いのではと思っています。

 

3.10年後は何をしていると思いますか?

多分私は自分の後に続く後継者というか政治を志す若者達を一生懸命見つけていると思います。年齢云々ということはないと思いますが、こういう激動する世の中ですから必ずいろんなポリシィをもった若者達で政治の道に参画しようとする人もずいぶん多いと思います。そういう若者達の情熱を発掘しながらなんとしても自分が取り組んでいる、これから取り組もうとしている福祉・医療・介護の問題といった色んな国民の難しい課題の後を継いでくれて更に改革してくれる若者達を発掘している人間になっていると思います。

 

4.国会議員としてのおもな仕事内容は?

厚生労働委員会に所属しております。医療・福祉・介護というのは制度が出来ていると医療を施す側のお医者さんの立場の方と、受けている側の患者さんに代表される立場の人との関係が出来ているわけですが、私は特に患者・家族の立場から医療・福祉・介護の現場を見ていこうという視点から取り組んでいます。私は民主党の中で、病気の原因がわからなくて非常に苦労している難病患者の皆さん方のためのいわゆる難病対策推進法という法案の作成に携わっています。難病というのは原因がわからないものですから根本的な治療法が見つかっていない、それが理由で経済的にも社会的にも大変ご苦労をされている方が50万人ほどいるのですが、公費負担で医療費だけは全額出ていたわけですがこれが5年ほど前から一部負担が導入されましてだんだん制度が悪くなってきています。その理由は国に難病問題についての法律がないからなのです。しっかりと国の責務を明確に定めた難病対策推進法を今度の通常国会に私達が提唱して他の政党の国会議員の皆さんにも働きかけをして議員立法として提出するという準備が最終段階にまできています。

また、寝たきりの患者でALSという難病の患者さんがいるのですが、この方々のいわゆる憲法で保障された参政権ですね、投票するにしても全く動けないそして意思表示も出来ない方々が全国で3000人いるのですが、このALSに代表される重症全身性の投票できない人の参政権を一日も早く実現させようということで、今度の国会の中でその実現のために努力をしていこうこれまた民主党の中の責任者として活動させていただいています。

もう一点私は環境問題に関心がありまして、いろんな外国から生態系を壊す外来種というか移入種といわれるものがどんどん入ってきている。内水面で言いますと、ブラックバス・ブルーギルという本来は北米産の魚が日本の河川湖沼に入り込んで在来の魚が絶滅状態になってきている。またペット業界がいろんな動物を日本に入れてきて飼い主の責任ということで結局それを放置し野生化して、アライグマとか繁殖してますね。そんなことの規制をどうするか。日本には法律が全くありません。種の保存法とか鳥獣保護法があるのですが、従来からある動植物をどう守るのかについての水際の抑止力というか規制策はない。外来種規制法案もまた私が責任者ということで最終段階にきています。環境NGOの人達や専門家の意見を聞きながら、ブラックバス・ブルーギルにだけ限定した法律にするのか枠を広げて危険な動植物に広げて規制をする法律を作るのか、法案を今度の国会に出そうと考えています。

そのほか参議院決算委員会と災害対策特別委員会に所属しておりまして昨年は23回委員会質問をさせていただきました。いろいろと国民生活に結びつくような委員会質問をしています。国民の立場からの声をしっかりと取り入れた委員会質問をさせていただいています。

 

5.今の政界で一番おかしなことは?

平成15年度の予算が81兆7600億円いう予算ですが45%の37億円が赤字国債ですね。借金によってその財源が賄われる、当然私達の子や孫がこの借金を返していくのですね。にもかかわらず予算の使われ方をみてみますと、依然として一言で言うならば分捕り合戦なんですよね。どこそこの道路を作れ、どこそこの橋を作れとか、全国それぞれの地域の要望は強いと思うのですが、限られたパイを互いが取りっこする、一言で言えば族議員の存在と言えるのかなと思いますが、今の政治、政治家のあり方、国会の動きというのは、国民の将来にとっていいんだろうかと危惧を非常に持っています。もちろん国会議員はそれぞれの選挙区から出ているのですが、日本全体の限られた財源、パイの中で国民全体がどうやって後世にあまり負担をかけないでなおかつ日本の政治、日本の社会の仕組みを豊かにしていくのか、これが欠けていると思うんです。15年度予算では37兆円ですが、16年度予算では40兆円を越える赤字国債を更に発行していかなければならないという全くの悪循環になっている。みんなが我慢をしてより限られた予算を有効に使うための手立てを考えなければならないのに族議員の存在というのはいかがなことかな、これが一番目につくことだと思っています。  

(了)

 

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