2003年12月11日 スイスのグランを訪問
ラムサール条約事務局長ピーター・ブリッジウォーター氏と IUCN主任研究員ジェフ・マクニーリー氏他と

IUCN(国際自然保護連合) 侵略的外来種―日本とIUCNが協力

日本国国会議員の谷博之氏が去る12月11日IUCN(国際自然保護連合)を訪問し、日本における侵略的外来種問題に関して、政府が取り組んでいるいくつかの活動について話し合った。谷氏の責任範囲には、日本における侵略的外来種問題に関する立法の指導的役割が含まれる。

最近益々、全世界的な通商の結果として、動物相や植物相が生物地理学的境界を越えて入り交じって来ている。新しい環境に送り込まれた時、どの種が侵略的となるかを予測するのは難しいが、IUCNは、「侵略的外来種によって生物の多様性が損なわれるのを防止するためのガイドライン」を発行して、各国が充分情報を得て意思決定を行うのを支援している。IUCNの主任研究員であるジェフ・マクニーリー氏は、この問題に関するIUCNの最近の事業のいくつかをこのように要約した。IUCNの環境立法センター(ボン)はまた、侵略的外来種に関する各国の立法のためのガイドラインを発行し、IUCN自身がこのテーマに関する詳細な技術刊行物を発行するためにGlobal Invasive Species Programme(全世界的侵略的外来種プログラム)の一環として事業をしている。日本が侵略的外来種に関する立法の準備にこれらの資料を使っていることは、非常に喜ばしい。そのような立法は、絶対に必要である。なぜなら侵略的外来種による侵略の結果として、動物の生息地が変わったり、自然のエコ・システムのプロセスが途絶したりする場合があり、そのことが在来種にとって破局的に影響することが多いからである。日本は、動植物の各種を世界のある場所からもう一つの場所へ移動することになる全世界的な通商の主要な担い手なので、そこでの侵略的外来種に関する認識と理解の向上、ならびに適切な法的および制度的なしくみの確立が、今日生物の多様性の保護に対する主要な脅威の一つとなっているものを、軽減するのに役立つであろう。

谷氏は、さらに多くの取り組みが必要であることを認めたが、多くの既得権グループが存在し、それらが侵略的外来種に関してしっかりした法整備を困難にしていると付け加えた。例えば、ある人達はブラック・バスやブルー・ギルをスポーツとしての釣りのために不法に放流しているが、これらが日本在来種の鯉を駆逐している。ペット産業も問題である。なぜなら日本人はペットを愛するが、しかしペットとして飼われた動物の内のあるもの、例えばある種のカブトムシが逃げ出して環境へ悪影響を及ぼす場合がある。

IUCNの侵略的外来種の専門家グループは、世界中からの170人以上のエキスパートで構成されているが、Global Invasive Species Database(全世界的侵略的外来種データベース)(http://issg.appfa.auckland.ac.nz/database/welcome/を参照)を作成している。これは、既に知られている侵略的外来種の侵入を少なくとも食い止め、同時に一旦そのような外来種が侵入した場合、その根絶や制御のための情報をまとめるために、インターネットを通じて世界中に、既に知られている侵略的外来種に関する情報を提供することを目的としている。侵略的外来種についてのIUCNの事業に関する情報が更に必要な場合には、http://www.issg.orgにアクセスのこと。

IUCNのプレスリリース(http://www.iucn.org/info_and_news/press/ais_121203.pdf)を和訳したものです(サマリー英文



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